ゲーム業界にもっと女性の居場所を
著: Laura Miele(チーフスタジオオフィサー)
皆さん、国際女性デーをお祝いしましょう!私たちがこれまでに成し遂げたことを誇りに思うのは、本当にかけがえのない瞬間です。ですが、まだまだやるべきことはあります。
ゲーム業界に女性の居場所を作るには多くの時間が必要でした。これは単にゲームをプレイするだけではなく、業界で働くことも含まれます。ありがたいことに、業界各社は女性プレイヤーのことを以前よりも格段に考慮し、女性従業員のポテンシャルに対して投資も行っています。こうした状況は私が業界に足を踏み入れたときの比ではありません。この流れを鑑みれば、ゲーム業界に女性が増えたのは当然のことですし、世界中に10億人(!)もの女性ゲーマーがいるのも不思議ではありません。
数年前、私たちはエレクトロニック・アーツに女性がサポートを受けられるコミュニティを創設するために、Women’s Ultimate Team ERGを発足させました。女性個人が抱える壁や機会はそれぞれ違いますが、男性の同僚と働く中で、女性同士が互いにサポートできる場所を提供したいと考えていました。業界内で存在感を高め、特にリーダー的な役割を果たすことで、当社の存在感を高めていきたいと考えています。
現在当社のスタジオリーダーシップチームの半数は女性です。その内2人は半数が女性で構成されるリーダーシップチームを率いています。EAにおいて女性の活躍の場は多岐にわたります。当社の未来に向けて技術選定を行い、新世代のプレイヤーに向けた体験を創造しています。また、EA作品のさまざまなストーリーを多くの方に楽しんでいただけるように、インクルーシブなゲームデザインの設計にも取り組んでいます。私はゲーム業界の未来に貢献するすべてのEA女性従業員を讃えたいと思います。今月はその一環として、EAのLinkedInページにて、女性従業員のストーリーを掲載していきます。
2021年の国際女性デーは、「#ChooseToChallenge」というスローガンが設定されています。よりインクルーシブで性差のない世界築くために、誤った観点・認識に挑むことの重要性がこのスローガンで表されています。状況を変化させるには、女性が置かれてきた状況に挑む以外ありません。そのために当社は女性への門戸をさらに広げ、インターンシップや教育を通じて女性にゲーム業界の素晴らしさを伝える機会を増やしていきます。ゲーム業界でキャリアを始めて間もない方には、メンターシップとキャリア開発に必要なツールを提供します。また、シニアレベルのキャリアを持つ女性に対しては、今後業界をリードするポジションに就いてもらえるようにサポートしていきます。
このような取り組みの過程で私たち自身も教育を受け、無意識のうちに持っていたバイアスを検証し、難しい議論を交わすことになることでしょう。しかし私たちはそういったことから目を背けずに、ジェンダー不平等に対して声をあげ、状況を打破する努力を続けます。EAでもさまざまな取り組みを行ってきましたが、ゲーム業界は依然として女性に厳しいのが現状です。ここEAでもインクルーシブな文化の醸成に向けて、やるべきことはまだまだあるのです。あなたはどんなことに取り組みますか(#ChooseToChallenge)?